
科学委員会(消費者安全に関する科学委員会、SCCS)は最近、化粧品に使用されるヘリオトロピン(ピペロナール)の安全性に関する暫定意見を発表しました。ヘリオトロピンは、甘く花のような香りを付与するために広く使用されている香料成分であり、特に高級香水やパーソナルケア製品でよく使われています。
今回のSCCSによる評価は、リスク評価委員会(RAC)がヘリオトロピンを生殖毒性物質区分1B(Repr 1B)に分類するよう勧告したことがきっかけとなっています。EU化粧品規則(EC)No 1223/2009 の第15条の下では、このような分類は通常、厳格な安全性の除外規定が正当化されない限り、使用禁止につながります。
今回の暫定的な結論として、SCCSは、成人向けの高級香水においてのみ使用する場合、ヘリオトロピンは最大濃度1.8%まで安全であると結論付けました。
これはあくまで暫定意見であるため、現在パブリックコンサルテーション(意見公募)期間中であり、2026年6月15日まで受け付けられています。特に高級香水分野のブランドオーナーは、自社の配合がこの1.8%という基準値に適合しているかどうかを確認しておくべきでしょう。科学的な見通しは好ましいものですが、この意見が最終的に採択されることで、EU市場におけるヘリオトロピンの法的な上限値が定められることになります


